投稿リポート 小児がん支援の
レモネードスタンド事業

小児がん支援のレモネードスタンド事業

2021年11月7日、福岡博多ライオンズクラブ(阿部慎太郎会長/63人)は、同年4月に続いて2回目のレモネードスタンド事業を実施した。この活動は、小児がんと闘っていたアメリカの一人の少女が、「自分と同じような病気の子どもたちのために、治療の研究費を病院に寄付したい!」と、自宅の庭にレモネードスタンドを開いたのが始まりで、これが全米に、そして世界に広がったものだ。当クラブでの取り組みは、前年度FWT(家族及び女性チーム)委員会の青柳華香委員長が、熱い思いを持ってクラブに呼びかけたことに端を発している。

同事業を展開するに当たっては、当クラブ・メンバーでデザインを生業(なりわい)にしている田中邦和さんがプロの技を惜しげもなく投入してまるで本物の店舗のような旗や看板などを用意してくれた。女性会員はこだわりの味と品質・安全性を考えたおいしいレモネードを作り上げた。また募金や売り上げを小児がんの支援のために寄付するということを広く認知させるために、こだわりの啓発チラシも用意した。

今年度は西嶋ひさよFWT委員長を中心に活動する中で、趣旨を知った福岡市植物園が園内の一等地とも言える広場の一角を提供してくれることになった。11月7日は晴れわたる秋空の下、植物園を訪れた多くの家族連れが、小児がんの現状を理解し、少しでも力になればとレモネードを購入、募金に協力してくれた。その結果、終了予定時刻前に600杯以上を完売し、売り上げ9万7400円、募金5万7588円の計15万4988円の浄財を集めることが出来た。これは全額、レモネードスタンド普及協会を通じて日本小児がん研究グループに寄付された。

前回、今回とも、FWT委員会だけではここまでやり遂げられなかっただろうと実感した。クラブ全員、大先輩や若手も一緒に汗を流し力を合わせて実現出来たことだと思う。こうした仲間たちと共に奉仕に取り組めることを誇りに感じている。

最後に、レモネードスタンド事業の趣旨に賛同し、小児がんと闘う子どもや家族のために購入・募金してくださった来園者、またさまざまな形でご協力くださった全ての方に、心からお礼を申し上げる。
 
2022.03更新(FWT副委員長/高橋祐子)