投稿リポート 高知少年少女合唱団の
第37回定期演奏会

高知少年少女合唱団の第37回定期演奏会

1968年、高知桂ライオンズクラブ(39人)は結成3周年を記念してライオンズ少年合唱団を立ち上げた。その17年後の85年、高知少年少女合唱団と名前を変えて再出発。クラブは継続して支援している。合唱団はその後も活動・活躍を続け、毎年クリスマス・ムード一色の時期に定期演奏会を開催。クラブはそれを支援しており、客席から鑑賞するのがクラブ・メンバーにとっても楽しみになっている。

毎年年末に開催される定期演奏会だが、2020年は新型コロナウイルス拡大の影響で無観客開催。3カ月後の3月20日に感染対策を万全にして「おかわり」演奏会を行った。第37回定期演奏会となる21年は12月19日(日)、高知県立県民文化ホールのグリーンホールにて感染対策をして開催され、合唱団の可愛らしい、美しい歌声を観客に届けることが出来た。今回は新しい団員が3人増え、総勢18人が出演する演奏会となった。

コロナ禍をきっかけにYouTubeでの動画配信も始めた高知少年少女合唱団。だが、やはりお客さんの前で歌うのは特別な体験だ。「高知大好き乙女ねえやん」から始まって一気に客席と一体化。これは20年に「高知を勝手にPR動画」として撮影し、高知の名所を紹介した思い入れのある曲だ。エンディングの「Tomorrow」まで、マスクを通してでも声が届くように練習したという団員たちの思いが観客にしっかり届いていた。

曲に合わせて衣装替えをしつつ歌い踊る団員たちから、コロナ禍でも一生懸命練習する姿が想像出来た。工夫を凝らした手作り衣装は、保護者や関係者の協力のたまものだと感心させられた。観客席からは常時手拍子があり、曲が終わると盛大な拍手。演奏会は団員と保護者・関係者と観客が一体となって作り上げられているのだなぁと実感し、何とも温かく心地良い気持ちになった。年の瀬に美しく澄んだ歌声を聞き、日常を忘れて心が癒やされた1日だった。2021年のとても良い締めくくりとなった。

2022.01更新(会長/山村一正)