投稿リポート プロが教える
くらしの相談会

プロが教えるくらしの相談会

京都錦ライオンズクラブ(大西隆徳会長/41人)は地域に密着し、いろいろな年代の方々を対象とした、文化、生活、環境など多岐にわたる奉仕活動を行ってきた。また、当クラブは設立当初から一業種一人を基本とした会員増強をしてきた。それぞれが職業上の知識を共有することで連帯感が生まれている。

ここ数年、地域で奉仕活動を行う際、老人会やPTAの方などから、日常生活で困った時にどこに相談したらいいか、分からないという話をよく耳にするようになった。当クラブの活動拠点は京都市の中心、高齢の独り暮らしの方が特に多い地域だ。そのような方々が日常で何か困った際、お手伝いが出来るようにと「くらしの相談会」と名付けた相談会を年4回ほど開催している。今年は2月、6月に加え10月2日に実施した。

以前は対面で実施していたが、コロナ禍の現在は事前にチラシを配布し、事務局に電話をかけてもらう。相談内容によってそれぞれ専門分野であるメンバーに振り分けて答える形を取っている。一業種一人が基本の当クラブであるため、会員の守備範囲は広い。弁護士、税理士、土地家屋調査士、社会保険労務士、一級建築士など士業の肩書のある会員が12人在籍しており、日常の簡単な困りごとや、終活、家の改築、家財の整理など、幅広い知識を持って対応している。

費用をかけずに行うことが出来、会員の持つ能力を最大限に生かせる事業だ。内容によっては議員のメンバーを通じて行政に問題提起を行うこともある。行政だけでは目が行き届かないところにスポットを当てることも出来る有意義な事業だ。多くの知識を集めると、こんなすばらしい社会奉仕が出来るのだと実感している。

京都錦ライオンズクラブでは他にも、ダンス、ファッションショー、琴や楽器演奏、手品、狂言などを老若男女が発表する「わーい京都」の開催や、男女の出会いの手伝いとしてカップリングパーティー、高瀬川での蛍放流など、多くの事業を実施している。これからも地域に密着した「楽しい、時代に合った奉仕活動」を目指し、地域の方々に、喜んでもらえるよう活動を続けていく。

2021.10更新(暮らしの相談会 委員長/山本豊)