投稿リポート コロナ禍の献血減に対応
緊急献血推進活動

コロナ禍の献血減に対応 緊急献血推進活動

氷上ライオンズクラブ(24人)は年4回、平日に氷上住民センターで定期献血活動を行っている。しかし今回は3月28日(日)に、地元の商業施設・ゆめタウン丹波で実施した。新型コロナの影響で献血協力者が減少している今、定期献血会場に来てくれる人以外にもより多くの人に告知し新規の協力者を増やすことも大事だと考え、人出の多い曜日と場所を選んで行った緊急献血推進活動である。

いったいどれだけの人が協力してくれるか見当が付かない中、献血バス1台で採血出来る限界人数の80人を目標に掲げた。兵庫県赤十字血液センター豊岡出張所からはPR用に、大判ポスター30枚、チラシ500枚、献血参加カード200枚を提供してもらった。3月4日からメンバー全員で市民への周知活動を始め、多くの場所にポスターを掲示。献血参加者の増加に取り組んだ。17日に献血告知の立て看板をゆめタウン丹波内に3カ所、会場周辺5カ所に設置。18日、22日の『丹波新聞』及び『神戸新聞』に告知記事を掲載し、23日の『神戸新聞』には案内チラシを折り込み丹波市全域に配達した。

当日は、10時にメンバーが集合。3密対策、感染予防対策の徹底を図った。チラシの手渡し配布が出来ないので、ゆめタウン丹波の入口3カ所にチラシや返礼品の見本を設置し、メンバーが呼び込み案内をした。献血者にはお礼として鶏卵2パック、5個入りティッシュ2パック、買い物エコバッグを差し上げた。

午前11時30分の受け付け開始だったが、午後1時には採血まで2時間半以上待ってもらうほどの状態になり、来場者に説明して制限をすることに。メンバーも呼び込みを切り上げ、入口に設置した案内も撤収した。午後3時過ぎには限界人数を超え、受け付け終了。最後の献血者にお礼の品を渡したのは午後6時だった。集計結果は、受け付け85人、献血者79人、採血量3万200mlとなった。血液センターの担当者も「受け付けを制限したのは初めての経験で、ライオンズクラブの実行力に驚いた。今後も年間4回の定期献血以外にも協力いただきたい」と話していた。

当クラブではコロナの影響で、結成55周年記念式典や小、中学校6校での薬物乱用防止教室を中止せざるを得なかった。そのような状況の中、今回の緊急献血推進活動はさまざまな制約を受けながらも、メンバーが全員参加し積極的な奉仕活動が出来たことが、何より大きな成果であった。

これまでの定期献血では、目標人数を80人に設定し献血バス1台を配車していたが、受け付けから献血終了までの待ち時間が長くなることも多く、大きな課題となっていた。次回からは目標人数を120人以上、献血バスを2台にして、待ち時間の短縮を目指す予定だ。今後もより多くの人に献血に協力してもらえるよう、クラブ・メンバー一丸となって取り組んでいきたい。

2021.04更新(会長/廣瀬征生)