投稿リポート 未来に羽ばたく若者へ
食料支援

未来に羽ばたく若者へ食料支援

札幌清田ライオンズクラブ(石田幸雄会長/83人)は、コロナ禍により奉仕活動や例会を制限している。しかし、地域の中で困っている人たちのために何か出来ないかと話し合いを続けていた。そんな折、何人かのメンバーから、アルバイト収入が減少し困窮している学生たちがいるという話が上がり、石田会長を含む3役でリサーチを行った。札幌市清田区にある札幌国際大学を訪ねて学校側に話を聞いたところ、親元を離れアルバイトをしながら学費や生活費を工面している学生たちがいるという。ぜひ食料支援をしようということになり、クラブの理事会、例会に諮り承認を得た。

大学側に必要な数量を調べてもらうと、130人の学生から申し出があった。早急に130人分の米(ゆめぴりか)、レトルト食品、菓子などを調達し、清田区から提供されたエコバッグやフェイスタオルなどの生活用品と併せて袋詰めを行った。

3月5日、札幌国際大学内で食料支援セレモニーを実施。当クラブから8人、学校側10人、清田区役所から2人、学生11人が参加し、ソーシャルディスタンスを保ちながら進められた。まず石田会長から学生たちに、「コロナ禍で大変な中、学生生活の少しの足しにしていただきたい」と、クラブ・メンバーの思いを伝えた。大学長からは感謝の言葉と感謝状を頂いた。学生の代表からは、「大変うれしいです。これからもがんばります」との言葉をもらった。

当クラブは「地域に捧げる奉仕の心」を基本理念に掲げ、区内小学校での米作りを通じた学習支援活動や、清田ふれあい区民まつりでの「ライオンズ区内学生コンサート」など、青少年健全育成のために地域密着型の活動を続けている。今回の食料支援事業が未来ある若者の力になり、またライオンズクラブなどボランティア活動にも関心を寄せ、これからの北海道づくりの糧となってくれることを願っている。

2021.03更新(マーケティング・コミュニケーション委員長/中川真樹)