投稿リポート 日本の小学生と協力し
モンゴルの子へ服を贈る

日本の小学生と協力しモンゴルの子へ服を贈る

君津プラチナ ライオンズクラブ(松田美代子会長/19人)には、モンゴル出身のメンバーが在籍している。その縁もあり、モンゴルという国には親しみを抱いてきた。

今年度、当クラブは結成10周年を迎え、記念事業として地元小学校と協力してモンゴルの子どもたちへ服を贈る事業を実施した。きっかけとなったのは、当クラブのスポンサーである君津ライオンズクラブのメンバーがモンゴルを訪問した際に、ゴミ捨て場で暮らす子どもたちの写真を撮ったことだった。その写真を見せてもらった当クラブのメンバーが「この子たちのために何かしたい」と思い、家で家族に話をすると、彼女の子どもたちが「私の服を送って!」と言ったそうだ。

私たちはクラブ例会で彼女からこの話を聞いて、心を大きく揺さぶられた。「私たちも何かしよう」という気持ちが一つになり、クラブ結成10周年記念事業として「モンゴルに服を贈ろう」プロジェクトを立ち上げることになった。須永和良10周年記念事業実行委員長が君津市に国際交流が盛んな小学校を尋ね、市立八重原小学校を紹介してもらった。同校に話をすると、全面的に協力してくれるという。そして小学校での児童主導による衣類の募集が始まったのである。

児童らは手作りのチラシを作成し、持ってきた衣類を入れる箱を各クラスに設置するなど、一生懸命に取り組んでくれた。予定では、集まった服は児童とライオンズ・メンバーが一緒に荷造りして発送の準備をするはずだったが、新型コロナ感染拡大防止のため部外者は学校には入れなくなってしまい、彼らだけで荷造りまでしてくれた。約1カ月半で集まった衣類等は、大きな段ボール箱10個以上になった。中にはランドセルを提供してくれた子もいた。

2月3日、児童とライオンズ・メンバーでトラックに積み込んだ荷物は、横浜港からモンゴルへ向けて発送された。モンゴルではウランバートルにあるイフ・テンゲル ライオンズクラブが荷物を受け取り、現地の子どもたちに届けてくれることになっている。ただ、現地は今、コロナ禍でロックダウンしていて町から出ることが出来ないため、まだ子どもたちの手元には届いていない。コロナが収束し、日本の小学生からの贈り物を受け取った現地の子どもたちの笑顔を見られる日を心待ちにしている。
 
2021.03更新(第1副会長/須永和良)