投稿リポート 交付金を活用しての
合同アクティビティ

交付金を活用しての合同アクティビティ

私が会長を務める大村中央ライオンズクラブ(65人)は、大阪梅田中央ライオンズクラブ(38人)と30年間にわたり姉妹クラブの締結をしている。これまで度々互いのクラブを行き来し、また合同で奉仕事業を実施してきた。当クラブが結成35周年を迎えた2015年には合同で、東日本大震災被災地の宮城県・気仙沼ライオンズクラブ(菅野正浩会長/当時)へ支援金を贈呈した。

すると2020年7月の九州豪雨災害で大村市が甚大な被害を受けた際、気仙沼ライオンズクラブ(菅野潔会長/83人)が豪雨災害街頭募金を実施、義援金を送ってくださった。同年、大阪梅田中央ライオンズクラブが結成40周年記念として、気仙沼ライオンズクラブと合同で気仙沼市立条南中学校にプロジェクターを寄贈。10月に現地を訪問するというので、大阪梅田中央ライオンズクラブの益田大志前会長にお願いして当クラブもこれに同行し、義援金に対する感謝を伝えた。気仙沼では2日間にわたり、プロジェクターが活用されている教育現場や、さまざまな施設を視察。気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館を見学した際には、佐藤克美館長から「修学旅行などの団体客が増加しており、シアター等で使用するいすが不足し来館者に不便をかけている」という話を聞いた。「こりゃ、どがんかせんばばい!」と思い、気仙沼、大阪梅田中央、大村中央の3クラブが「友情の証し」として、合同でいすを寄贈することになった。

今年2月2日、気仙沼ライオンズクラブの菅野会長が伝承館へ出向き、贈呈が行われた。このいすの寄贈については地元新聞にも掲載され、多くの来館者に使ってもらっている。残念ながら新型コロナウイルスの影響で贈呈式に出席することは出来なかったが、東日本大震災から10年の節目の年に、地元のニーズに応える支援が出来たことをうれしく思う。

この事業においては、当クラブと大阪梅田中央ライオンズクラブがライオンズクラブ国際財団(LCIF)の地区及びクラブシェアリング交付金を申請し、資金の一部として利用した。申請においては、当クラブが所属する337-C地区(佐賀県・長崎県)のキャビネット事務局が親身になって助言してくださり、短期間での贈呈につなげることが出来た。LCIFへは寄付するばかりでなく、交付金を受けて有効に活用するのも大切なことだと思う。
 
2021.03更新(大村中央ライオンズクラブ会長/相田正彦)