投稿リポート 45周年記念事業で
"喜望の鐘"を贈呈

45周年記念事業で”喜望の鐘”を贈呈

1974年11月、荒尾ライオンズクラブがスポンサーとなり県内で28番目のクラブとして長洲ライオンズクラブが結成された。黒田健児初代会長を筆頭に当時の中逸光長洲町長など、30人のメンバーでスタートしたと聞き及んでいる。以来、ライオンズクラブ国際協会がモットーとして掲げる「ウィ・サーブ(われわれは奉仕する)」の精神で、献血活動、薬物乱用防止活動、小中学生を対象としたサッカー大会や夏休みの親子陶芸教室、小学校卒業に合わせたタイムカプセルの寄贈など、さまざまな地域奉仕活動を続けてきた。

09年には長洲ライオンズクラブと有明ライオンズクラブが合併、現在の長洲有明ライオンズクラブとしてスタートした。11年には大分県宇佐市を活動域とする宇佐ながすライオンズクラブと姉妹提携。同じ「長洲(ながす)」という名を持つクラブとして交流を続けている。長洲有明ライオンズクラブの現在の会員数は19人、少人数ながら内容のある活動に取り組んでいる。

昨年11月、当クラブは結成45周年を迎えた。本来は今年の3月22日に記念式典を予定していたのだが、新型コロナウイルス感染予防のためやむなく中止を決断した。しかし記念事業として制作した「喜望の鐘」の贈呈式は、鐘が設置された長洲港みなと憩い広場にて、5月20日に規模を縮小して実施することが出来た。

この喜望の鐘は、クラブ・メンバーの中村正一郎が船長として世界の海を航海した第5天洋丸で使用されていたものだ。航海の難所とされる南アフリカ・ケープタウンの喜望峰にちなみ、喜望の鐘と名付けた。航海では天候不良で視界が悪くなった時、迷うことなく鐘を打ち鳴らし、安全な航路を確保する。人生においても不安に思うことも迷うこともあるが、そんな時、この喜望の鐘を鳴らすことで人生の苦難を乗り越えてくれることを願っている。広場を訪れる多くの人々には、喜望の鐘の音が新型コロナウイルスや豪雨災害で低迷する社会に明るい希望を届けてくれることを期待しながら綱を引いてもらいたい。

2020.07更新(会長/浦辺朝章)