いけうち・よしまさ
1939年大阪生まれ。2004年、大阪US(旧大阪上町桜)LCチャーター・メンバー。経営カウンセラー。27歳で旅の喜びに目覚めて以来、海外旅行は450回以上。還暦を機に日本の島60島を夫婦で旅行したのに続き、現在は2009年の古希の達成を目指して世界の70島めぐりに挑戦中。日本旅行作家協会、日本旅のペンクラブ、日本エコツーリズム協会、WWFジャパンの会員。著書に『日本の島再発見』がある。







フィリピン・パラワン諸島ラゲン島のミニロック

 L池内が旅の魅力に目覚めたのは40年前、27歳の時に出張で世界旅行をしたのがきっかけだった。勤務先のブラシ製造会社に辞意を告げると、社長に出張を命じられた。「その代わり辞めるな」。新規開拓と市場調査の使命を受けて60日間掛けてヨーロッパ各国、そしてアメリカへと回った。その後は自分でお金を貯めては旅に出るようになる。初めて見る景色、出会いに旺盛な好奇心が弾み、旅のとりこになった。それが高じて自ら会社を起こした程で、自他共に認める「旅の鉄人」である。

 57歳で会社経営から退き、フリーの経営カウンセラーとなった鉄人は、1999年に還暦を迎えるのを機に「60歳で日本の離島60の旅」を思い立った。その旅は、20年以上前に初めて訪れてから第二の故郷と愛する沖縄県・石垣島からスタート。「小鉄」ことミドリ夫人(大阪US・LC会員)と共に、南は与那国島から北は礼文島まで60島を1年と4カ月で訪れた。飾らない自然体の島の姿を求め、人々の人情に触れながら、地元の人たちが通う店で島の味を味わった。
「店のカウンターに座ってオヤジさんと話すうちに、変わった料理も出してくれる。そのうち隣のお客さんと話が弾み、家に呼ばれて一杯飲む。島の情というんかな。昔の日本はみんなそうやったけどね。島の人はどこに行っても親切で、すぐに溶け込める」

 そんな鉄人の旅は報知新聞社の知るところとなり、島紀行コラムの60回連載が決定。作文は大の苦手だったが、通信教育で学びながら執筆し、後に1冊にまとめて『日本の島再発見』を発行している。
 60島の中でいちばん印象に残った島は? 鉄人がナンバーワン、日本の楽園と太鼓判を押すのが小笠原諸島・父島の南島だ。
「あの自然とコバルト・ブルーの海の色は世界のどこにもない。魚もおいしい。最高です」

左・エクアドル共和国・ガラパゴス諸島ヘノベサ島にてアシカと
右・ギリシャ共和国・イオニア諸島ケファロニア島のアソス村


 それから3年が経って、鉄人の思いは世界の未知の島々へと飛翔した。今度は2009年に迎える古希の70歳までに70島を旅する「地球の島めぐり」を計画。2003年からの7年間に、1年に10島のペースで旅する計画を立てた。準備に余念はなく、プロカメラマンを師匠に写真を学び、シュノーケリングと水中撮影の特訓、週1回の英会話レッスンを受け、パソコン・スクールでホームページ作成のスキルも身に付けた。

 2003年7月の北極点からスタートを切り、今年4月に訪れたキプロス島(東地中海)が43島目となった。ほぼ1カ月半に1回のペースで、今回も「小鉄」との夫婦二人旅だ。ひとつの島に最低1週間は滞在するのが原則で、出発前に情報は集めるが予定を立てることはしない。釣りやシュノーケリングを楽しみつつ、島での出会いから起こる成り行きに身を任せる。
 アラスカ・コディアック島では宿泊したホテルのフロントにライオンズ・マークを見つけ、コディアックLC例会を訪問した。
「全然違いますよ。服装はショートパンツやTシャツもいて自由。堅苦しい日本の雰囲気とは大違い。食事をしながら1時間の例会で、人がスピーチする時にはおしゃべりはピタッと止まる。誰からともなく意見が飛び交って、みんなスピーチが上手やね。30代ぐらいの女性メンバーが多くて、夫婦のメンバーも多かった」

 島の旅を続けながら、現地の青少年育成を支援するのも、鉄人の旅の目的の一つとなっている。日本の離島の旅の終了後には、著書『日本の島再発見』の収益金で離島ジュニアスポーツ振興基金を発足させた。
 地球の島めぐりでは、現地の小学校を訪問するなど実際に見聞きした情報から、必要に応じてその場で支援を行っている。
 北マリアナ諸島のロタ島では、どしゃ降りの中「リトルリーグ・ヘルプ」と書いたダンボールを持つ子どもたちに出会い、世界大会の遠征費用として500ドルをドネーション。試合観戦に招かれて、夜はリトルリーグ会長の自宅で歓待を受けた。
 更に、旅の感動が地元・大阪でのアクティビティに発展した例もある。ガラパゴス諸島では特異な自然に驚きと感動を覚え、日本の子どもたちにも伝えたい、その保全の重要性をアピールしたいと考えた。それを受けて大阪US・LCは今年1月14日、大阪国際交流センターでL池内とエクアドルの写真家の作品を展示した「大自然の驚異 ガラパゴス写真展」を開催。ジオラマ風のレイアウトに実物大のゾウガメ模型を配置するなど、子どもたちが楽しみながら学べる展示で好評を博した。更に、写真の売り上げ18万円がガラパゴスの自然環境保護に取り組むチャールズ・ダーウィン研究所に贈られた。

 地球の島めぐり70島目は南極に決めているという鉄人。
「初めての島に降り立つと、どんな出会いがあるのか、何が起こるのか期待感で胸が高鳴ってくる。旅はハプニングがあればある程面白い」・・と、旅のよきパートナー(小鉄)と次はセイシェル諸島へと飛んでいる。これだけ旅ざんまいの日々を送りながら、例会出席は100%近いというから驚きだ。

↓地球の島めぐり・ホームページ
http://www.tetujin60.com

↓大阪USライオンズクラブ・ホームページ
http://www.uslions.jp


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