トピックス 2023-24年度
LCIF理事長公式訪問

2023-24年度LCIF理事長公式訪問
9月15日、札幌市で行われた公式訪問式典で講演を行うシーハンLCIF理事長

9月15日、北海道札幌市の札幌プリンスホテル・国際館パミールで、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のブライアン・シーハン理事長による330~333複合地区(東日本)公式訪問が行われた。式典には東日本のライオンズ会員約300人が出席した。

シーハン理事長は講演でまず、今年度パティ・ヒル国際会長が掲げる「世界を変える」のメッセージに触れ、「ライオンズクラブも変化しなければならない、今までとは違うことをしなければならない」と述べた。また、今年度スタートした会員増強の取り組み「ミッション1.5」について説明。現在135万人の世界の会員数を2026-27年度末までに150万人にする目標を達成するには、「皆でやれば出来る(昨年度国際会長として掲げた主要メッセージ)」プロセスとして、①チームを作る、②ビジョンを作る、③目標を立て毎年10億人に奉仕をすることが重要だと述べた。また一昨年度、グローバル会員増強アプローチ(GMA)パイロット地区では会員数120%増を果たしたことを報告し、今年度は世界で10%増を目指そうと訴えた。

9月16日、北海道胆振(いぶり)東部地震のLCIF交付金事業として設置された、札幌市清田区内のハザードマップや平岡公園の災害対応型東屋を視察。平岡公園では植樹も行われた。331複合地区では2025年に札幌で開催されるOSEALフォーラムに向けて1万2000本の植樹を予定している(写真提供:331-A地区MC・IT委員長/塗竜太郎<北海道・札幌アカシヤ ライオンズクラブ>)

LCIFがもたらしたインパクトについては、財団創設以来、2万件以上の交付金を提供し、世界中のライオンズは交付金として12億ドル以上を受け取って支援を必要とする人々のために奉仕してきたと説明。その実例として以下の実績を挙げた。

*970万件以上の白内障手術を実施して視力を回復
*2000万人以上の子どもたちにライオンズクエスト・プログラムを提供
*自然災害に襲われた地域社会を支援するために1億4000万ドルを提供
*糖尿病関連の交付金で500万人を超える人々が受益
*5000万人以上の学童に対してサイト・フォー・キッズの眼科ケアを提供

またシーハン理事長は、次のようにLCIFの寄付拡大の目標を示した。
*2022-23年度:新しい戦略を開発
*2023-24年度:年間5250万ドル達成
*2024-25年度:年間5700万ドル達成
*2025-26年度:年間6000万ドル達成

ITの専門家であるシーハン理事長によるプレゼンテーションは、とてもユニークかつパワフルで、飽きさせることなく聴衆を引き付けた。「Make a Great Day!(今日をすばらしい日にしましょう!)」という前向きなメッセージで、講演は終了した。

上段/17日、滋賀県・草津ライオンズクラブが10年計画で植樹を行っている草津ロクハ公園を訪問。結成60周年記念事業で設置されたかまどベンチや、LCIFクラブシェアリング交付金で設置された石のベンチを視察 下段左/18日、二条城で京都市長と会談 下段右/公式訪問式典は18日午後、リーガロイヤルホテル京都で行われた(写真提供:335-C地区キャビネットチーフ/北岸秀規<滋賀県・大津琵琶湖比叡ライオンズクラブ>)

理事長夫妻は17日に次の訪問先である京都へ移動し、18日にはリーガロイヤルホテル京都で、334〜337複合地区(西日本)公式訪問が行われた。

2023.09更新(取材:馬場哲也<ライオン誌日本語版委員/北海道・函館東ライオンズクラブ>)