投稿リポート 瀬戸内の海を守る
環境保全と地域活性化

瀬戸内の海を守る環境保全と地域活性化

人口53万人の兵庫県姫路市には、ユネスコ世界文化遺産に登録された国宝の姫路城がある。その世界に誇る歴史的建造物と共に、姫路市民にとってかけ替えのない存在になっているのが、当市の南に面する瀬戸内海だ。

この姫路市を活動域とする姫路広陵ライオンズクラブ(34人)は、国連のSDGs(持続可能な開発目標)が掲げる17の目標の一つ、目標14「海の豊かさを守ろう」に基づき、美しい瀬戸内の海を守るために、姫路市白浜地区の清掃活動を継続事業として行っている。本年度の第1回目は、マザー・テレサの命日にちなんで国連が制定した「国際チャリティー・デー」に合せて、9月5日に実施した。

魅力あふれる姫路市だが、ここ数年は新型コロナの影響により停滞感が漂う時期もあった。そうした中で我々ライオンズクラブが地域を明るくするために何か出来ないだろうかと考え、昨年度は第1回瀬戸内シークレット花火を決行。その時には、いつも清掃活動でお世話になっている白浜地区の方々にもご協力いただいた。

2023年に入るとコロナ収束の兆しが見えてきたこともあり、清掃活動に先立つ8月1日、地元に更なるエールを送るために、白浜海岸で第2回瀬戸内シークレット花火を打ち上げた。その意義は大きく三つある。地域のつながりと子どもたちの笑顔、メンバー同士の絆、そしてライオンズクラブが地域社会と共に歩んでいきたいという思いだ。

瀬戸内の海は、我々にとって大切な財産だ。豊富な海の幸や資源、また兵庫県南西部・播州地域の多くの神社で行われる大小さまざまな秋祭りなど、地元を彩る文化が人々と共にある。姫路広陵ライオンズクラブはこの大切な海を守る清掃活動を始め、地域の人々と歩む奉仕を続けることで、「瀬戸内の海と共に」という思いを次代につなげていきたいと思っている。

2023.09更新(会長/大道照和) 

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