トピックス 侵攻開始から1年
ウクライナへの人道支援

侵攻開始から1年 ウクライナへの人道支援
ウクライナ難民に生活物資を提供するためドイツのライオンズが運営する集積所(Photo:Stefan Hobmaier)

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから、2月24日で1年が経過した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、ウクライナから国外に逃れた人の数は2月20日時点で808万人を超えた。避難した人々の受け入れ先の主な国は、ポーランドが約156万人、ドイツが約105万人、チェコが約49万人となっている。

ライオンズクラブ国際協会は侵攻が始まって間もなく、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)に難民・避難民資金を新設してウクライナ支援の寄付呼びかけを開始。そして、ウクライナ難民・避難民への人道支援に取り組む周辺国のライオンズにLCIF交付金を提供し、その活動を支えてきた。LCIFがウクライナ難民・避難民の支援のために提供した資金は、LCIF交付金57件・計286万4406ドル(約3億8700万円)、111複合地区/ドイツ・ライオンズ財団との提携事業15件・計110万8224ドル(約1億5000万円)に上る(国際協会ウェブサイト/2月24日現在)。

これらの交付金は、ウクライナ難民への直接的な支援活動に取り組むヨーロッパ各国のライオンズによる申請を受けて拠出されたもの。これまでに19カ国(ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ウクライナ、スロバキア、オーストリア、アルメニア、ドイツ、トルコ、フィンランド、リトアニア、ブルガリア、ギリシャ、モルドバ、イタリア、アイルランド、フランス、エストニア、スウェーデン—LCIF発表のリスト掲載順)のライオンズが交付を受け、避難してきた人々に食料や衣類、生活必需品を提供するなどの人道支援を行っている。最も多くの交付金を受けたのは、ポーランドの9件・計128万9789ドル(約1億7400万円)、次いでウクライナの9件・計89万5000ドル(約1億2100万円)。

LCIFと提携事業を展開するドイツ・ライオンズ財団は、ロシアのウクライナ侵攻後に270万ユーロ(約3億8600万円)に上る寄付を集め、ドイツ国内の地区及びクラブが取り組む救援活動や、ウクライナ近隣諸国のライオンズによるプロジェクト、更には、ハビタット・フォー・ヒューマニティなどの実績あるパートナー組織による援助活動に資金を拠出(ドイツ・ライオンズ財団ウェブサイト/2月24日現在)。避難した人たちへの生活物資の供給や、移動の手助け、安心して過ごせる場所の提供といった支援に力を与えている。

ライオンズによるウクライナの人道的危機への対応やLCIF交付金に関する情報、ライオンズによる難民支援のリポートは、国際協会ウェブサイトの「ウクライナにおける人道的危機への対応」を参照。

2023.03更新

●思いやりで結束する/国際協会YouTubeチャンネルより

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【ドイツのライオンズによるウクライナ支援】
●アンナとマリナ・コヴァレンコのストーリー/国際協会YouTubeチャンネルより

●マリナのストーリー/国際協会YouTubeチャンネルより

●ミロスラヴァのストーリー/国際協会YouTubeチャンネルより

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