投稿リポート 養護学校での節分行事

養護学校での節分行事

鹿児島明倫ライオンズクラブ(15人)は毎年、知的障がいのある子どもたちが通う鹿児島県立桜丘養護学校で節分の行事を開催している。10年以上前に当クラブに入会したメンバーが個人的に行っていたボランティア活動だったが、その話を聞いたメンバー全員が賛同しクラブの事業となった。今年も2月3日、コロナ禍中ということもあり学校と相談し感染対策を行いながら、豆まきを実施した。

当日はメンバーが鬼と福の神に扮して、小学部(123人)の各教室(25クラス)を回った。子どもたちは、新聞紙で作った大きな豆を準備して待機。鬼が「良い子にしているか!」などと声を上げながら教室に入ると、子どもたちが「鬼は外!」と言いながら鬼に新聞紙の豆を投げる。あまり驚かしすぎないよう配慮はしているものの、中には鬼を怖がったり泣いたりする子もいて、てんやわんやの大騒ぎだ。

しばらくして鬼が降参すると福の神が現れ「これからは良い子にするのじゃぞ」と言って、鬼と子どもたちに仲直りを促す。そして仲直りのごほうびとして、一人ひとりにプレゼントを渡していく。メンバーは良い思い出になることを願い、汗びっしょりになりながら子どもたちと楽しく触れ合っている。毎回、とても喜んでくれる子どもたちの笑顔が印象的だ。今回は337-D地区(鹿児島県、沖縄県)の川田代泰和地区ガバナーも飛び入り参加し、福の神に成り切って活躍してくれた。

この行事は、絵本などで読んだり聞いたりした節分を体験し、その意味を知ることで、自分の中にいる鬼と向き合う機会になると考えている。今後も子どもたちの成長と思い出の一助になればとの思いで継続していくつもりだ。

2023.03更新(会長/吉崎昌幸)