トピックス ケニアの子どもたちに
明るい未来を

ケニアの子どもたちに明るい未来を

年の瀬も迫る12月、赤道直下のケニアを初めて訪れ、ナイロビ近郊で子どもたち、とりわけ女子の学校教育支援に取り組むLCIF交付金事業、カーニ・ライオンズ学校プロジェクトを視察してきました。現地のナイロビ・グレーター・ライオンズクラブが長年この学校の支援に取り組んできましたが、2014年以降、日本のライオンズが八複合地区の協力とLCIFのリードギフト・プログラムを通じて全面的に支援しています。弾ける笑顔の女子学生たちが元気な歌声とダンスで私たちを歓迎してくれる中、新しく建設された中学校の第二校舎と、学校施設内に設置されたきれいな生活用水を供給する井戸の完成式が無事に執り行われました。また、次に建設される小学校の新校舎の定礎式も行われました。私の寄付もその原資の一部となっています。この校舎が完成すれば、子どもたちは清潔な環境で一人一つの机で学習することが出来るようになります。

小学校の子どもたちと

カーニ学校プロジェクトをきっかけに、日本のライオンズからのケニアの子どもたちへの支援は更に拡大しています。アフリカでは小児がんの救命率は20%と言われており、ケニアには現在小児がん専門病院がありません。今回の視察で、ナイロビM.P.SHAH病院に小児がんセンターを開設する計画も話し合われました。医療設備の導入支援が進めば、小児がんの早期発見と治療により先進国の救命率90%に近付けられます。また、生後間もなく親に捨てられた子どもや、人身売買で他国から連れてこられた子どもを保護するNPOも視察し、最低限の設備と人員で生後2カ月の赤ちゃんを含む子ども約30人を24時間ケアすることの大変さを目の当たりにしました。その場で手持ちの現金を出し合い600ドルを寄付しましたが、そのお金で洗濯機を新たに1台設置し、トイレの修繕なども出来ると大変喜ばれました。

小学校校舎の礎石を据える

今回のケニアでの経験は、自分のLCIFへの寄付がこんなにも多くの子どもたちを助け、現地の人々に喜んでもらっていることをこの目で確認する機会となりました。自分がいかに恵まれているかを再認識し、これからも出来るだけ力になりたいと心から思います。本当に屈託のない子どもたちの笑顔に元気をもらう旅となりました。

2023.01更新(330-B地区LCIFコーディネーター/櫻井貴裕<神奈川県・藤沢ライオンズクラブ>)