トピックス 地球の間借り人としての
奉仕活動

地球の間借り人としての奉仕活動

第59回東洋・東南アジア・ライオンズ(OSEAL=オセアル)フォーラムが11月24~27日、韓国の済州市において開催されました。今回のフォーラムは当初から、コロナ禍にあって各国での出入国時の制限や航空便の減便などに伴う参加人数の減少が危惧され、日本においても同様の問題が生じておりました。そうした中にあって、日本から1653人もの参加登録をいただき、協力してくださったメンバー各位に感謝申し上げます。

済州フォーラムの各種会議やセミナーは内容が濃く、参加者が多く、充実したものでした。ライオンズクラブ国際協会(LCI)の目的や国際会長の方針も理解しやすいように企画されていました。また数年前のフォーラムと比べて気付いたのは、閉会式での途中退席者が少なかったことで、出席者の意識の向上を感じました。特に日本のメンバーの多くが最後まで参加していたことをうれしく思いました。

さて、この1年で私の心に残っている言葉を紹介したいと思います。済州フォーラムにも参加され、2022年9月には公式訪問で来日されたライオンズクラブ国際財団(LCIF)のダグラス・X・アレキサンダー理事長の言葉です。理事長は日本での講演の中で、このように述べられました。
「我々は地球の間借人であり、その地球を使用している限り家賃を支払わねばならないし、その部屋をクリーンに保つ責任を負っている」

その家賃を集める係がLCIFであり、LCIFはLCIと共に、集積したものを地球に分配する役割も担っているのではないでしょうか。LCIとLCIFは協力して、今地球で起こっている気候変動問題、天災や戦いによって生まれる弱者や貧困、地球の環境汚染等、奉仕の対象の選定に努力し、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)と同じ価値観を持って取り組んでいます。我々ライオンズ・メンバー一人ひとりは出来得る範囲でLCIFに協力し、地球への家賃を支払っていきたいものです。各人が暮らす地域では各クラブ中心の奉仕を行い、地球レベルではLCIFに協力する。それこそがより多くのニーズに応える奉仕であり、ライオンズ精神の下でそうした活動を行いたいと考えます。

ボストン国際大会の会場、ボストン・コンベンション・エキシビション・センター(Photo:Signature Boston)

最後に、国際理事会の国際大会委員会副委員長としてのご案内です。第105回ライオンズクラブ国際大会が、2023年7月7~11日にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで開催されます。大会2日目となる8日にはインターナショナル・パレードが行われ、さまざまな民族衣装に身を包んだ世界各国のメンバーらが行進します。また、国際役員の選出や会則改正にまつわる代議員投票、種々の会議やセミナー等も行われる貴重な機会です。最新の情報はLCI公式ウェブサイトに掲載されています。ぜひ閲覧していただき、お早めの登録をお願いいたします。

2023.01更新(国際理事/永田賢司<京都洛陽ライオンズクラブ>)