国際財団小児がんとの闘いを支援

小児がんとの闘いを支援

アメリカ・イリノイ州シルビスに住むフィンリー・ホランドちゃんは、生後8カ月の時に頬に腫瘍が見つかった。彼女の両親で共にライオンズ・メンバーでもあるトニーさんとステイシーさんは、病気の子どもを持つ多くの家庭が直面するようにつらい日々を送ることになった。頻繁な病院の予約の合間にフィンリーちゃんを楽しませることは何でもし、苦しい治療や針を刺す処置の前には出来るだけ気を紛らわせようとした。ゲームや本はとても効果があり、他にも気晴らしになるものであれば何でもありがたかった。

「遊びは子どもの気持ちを安定させます。治療のつらさを軽減出来るのです」
フィンリーちゃんの担当医であるジェイミー・リベス医師はそう話す。

幸いフィンリーちゃんは、イリノイ州のセント・ジュード・ミッドウエスト・アフィリエイト病院で、内服薬で腫瘍を小さくする治療を受けることが出来た。5歳になった今、ユニコーンが大好きで、お兄ちゃんと元気に遊んでいる。ホランド一家は自分たちの幸運に感謝し、がん治療に向き合う子どもたちや家族に恩返しをしたいと考えた。幼なじみをがんで亡くした経験や、子どもを早くに亡くした知人がいたことも、そう考えるきっかけとなった。

トニーさんは所属するライオンズクラブに、病院におもちゃを寄付することを提案。地元の非営利団体が運営するOSF小児病院の教育・レクリエーション施設の備品を新調し、子どもが子どもらしく過ごせる環境を整えることが決定した。ここではイリノイ州中心部の何千人もの子どもたちに医療を提供している。ライオンズクラブの1-H地区(イリノイ州)からの資金援助を受け、またLCIFの小児がん交付金2万ドルと、地区及びクラブシェアリング交付金も申請し、資金は4万1千ドル以上になった。

「小児がんのように自分たちではコントロール出来ない事態に陥っている家族がいるのに、支援の手を差し伸べずにいるとしたら、私たちはライオンズとしての務めを果たしていると言えるでしょうか」
と、トニーさんは言う。クラブはOSF小児病院のチャイルド・ライフ・スペシャリストで、子どもとその家族の病院での生活を支援するアリソン・ウエストさんに「欲しい物リスト」の提出を依頼した。彼女は当初、安価な物を挙げていたが、もっと高額な物をと促された。

「普段これほど大きなお願いをすることがないので、何をリストに挙げるべきか考えるのに苦労しました。ライオンズは私たちの願いを全て受け入れ、かなえてくれました」

リストには、ゲーム機やパソコン、知育玩具、ホワイトボード、タッチスクリーンモニターを取り付けた特注の遊具などが含まれている。加えて、「障害を持つアメリカ人法」に準拠した遊具を自宅ガレージで制作し提供したメンバーもいた。ライオンズとLCIFの支援により、毎年5000人以上の子どもたちが新しい遊具や教材を利用出来るようになる。

2022.10更新(文/エリザベス・エドワーズ)