投稿リポート 児童養護施設で
"寿司振る舞い"

児童養護施設で”寿司振る舞い”

米沢ライオンズクラブ(小坂大策会長/40人)は、2024年に結成60周年を迎える伝統あるクラブだ。過去に3人の地区ガバナーを輩出し、最盛期の会員数は60人を超えていたが、今では家族会員(2人目以降)を除くと20人にまで減ってしまった。今年度の小坂会長はそんな状況を変えようと、大改革を行っている。会員増強を成功させるため、「会費」「奉仕」「運営」における既成概念を排除。どうしたら新しい人が入会しやすいかを第一に考え、他クラブの良いところを参考にしながら、根底から見直しを進めている。

そうした中で今年度実施している事業は、17年続く国際平和ポスター・コンテスト、献血、そして今期から始めた薬物乱用防止とウクライナ支援の寄付など。また他クラブとの合同事業も行っている。事業資金は、イベントでのビーフシチューや鶏からあげの販売、募金活動、クラブ内でのオークションなどで賄っている。

「寿司振る舞い」も今年度初めて取り組んだ事業の一つだ。米沢には、1936年に開設された児童養護施設・米沢市立興望館がある。この施設は養護が必要な環境下にある児童を受け入れ、家庭に代わってその自立を支援している。ここで暮らす子どもたちにすしを腹いっぱい食べてもらいたいと、地元すし店の組合と共同で実施した。

当日の9月28日は児童24人と職員6人に、すし桶(おけ)を1人1つずつの他、5人前の大きな桶3個のすしを用意した。子どもたちは満面の笑みで本当にうれしそうに、おいしそうにすしを頬張っていた。その顔を見られただけで、「寿司振る舞い」をやって良かったと思った。米沢ライオンズクラブは今後もこの事業を継続していく予定である。

2022.10更新(実行委員長/屋代久)