投稿リポート 毎年恒例
狭山池博物館の水庭清掃

毎年恒例 狭山池博物館の水庭清掃

今から約1400年前の西暦616年に築造された日本最古のダム式ため池「狭山池」。『日本書紀』や『古事記』にもその名が登場する。毎月第4土曜日は、市民・行政・各種団体が力を合わせて行う狭山池クリーンアクションの日で、私たち大阪狭山ライオンズクラブ(阿部智彦会長/34人)もこれに参加している。狭山池では1988年から15年間にわたり、池の歴史が始まって以来最大規模の改修工事「平成の大改修」が行われ、灌漑(かんがい)用から治水ダムに生まれ変わった。この時に出土した土木遺産などは、池に隣接して建てられた大阪府立狭山池博物館に展示されている。建築家・安藤忠雄氏の設計によるこの博物館には水庭があり、底が丸ごと地下に落ち込んだような水庭に、屋根上の水盤から大量の水が流れ落ちる大迫力の滝も見どころの一つだ。夏休み期間に当たる8月のクリーンアクションの日には、年に1度の恒例行事としてこの水庭の清掃が行われている。

2022年8月27日は、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる市民も参加しての清掃が行われた。子どもたちや府立狭山高校の生徒らはデッキブラシを手に、水庭の上段から汚れを洗い流していった。汗をかきながら笑顔がいっぱいだ。私たち大阪狭山ライオンズクラブは行政と共に、屋根上の水盤の清掃に当たった。柵などはないので、慎重に、3年分のコケをゴシゴシとこすり取った。剥がれたコケが混ざった汚れた水が滝となって水庭に流れ落ちるので、時折下をのぞき込み声をかけながらの作業となった。

1時間で清掃は終了。約200人の参加者全員でアイスキャンディーとジュースを頂きながら、互いにねぎらい語らい交流した。官民一体、老若男女が一丸となって取り組むこの活動。子どもたちの成長と地域愛を育み、地域が一つになれるすばらしさを実感しながら、そして環境美化に貢献している。
 
2022.09更新(335-B地区家族・女性・支部会員増強<SPC・FWT>委員長/山口弥生)