国際財団地域住民の命を救い
人生を変える

地域住民の命を救い 人生を変える

ダグラス・X・アレキサンダー国際会長が所属するブルックリン・ベッドフォード・スタイベサント ライオンズクラブの活動エリアであるニューヨークのベッドフォード・スタイベサント地区では、救急車の数が不足し、出動要請があった現場に到着するまでに45分もかかってしまうことがあった。

この状況を何とかしなければという熱意に駆られた救急医療技術者(EMT)のロッキー・ロビンソンとジョー・ペレスは、中古の救急車を1台手に入れて地区の救急に対応するボランティア組織「BSVAC」を設立し、平均応答時間4分未満を目指した。保険に加入していない人にも無料でサービスを提供するBSVACによって、多くの命が救われたことは言うまでもない。

その後、たった1台の救急車は修理が必要な状態になってきた。とはいえBSVACには、新車両どころか燃料を買う資金すら十分ではない。そこで同組織の活動に賛同し燃料やタイヤを寄贈してきたブルックリン・ベッドフォード・スタイベサント ライオンズクラブは、新しい救急車の購入を例会の議題に取り上げた。必要経費は5万ドル。これをどうすれば調達出来るか。一瞬、会場は静寂に包まれた。だが次の瞬間、メンバーが500ドル、1000ドルの協力を申し出始め、その人数はどんどん増えていった。更にライオンズクラブ国際財団(LCIF)に交付金を申請し、1万7500ドルが拠出されることになった。

隣人の命を救うために尽力するボランティアによって、ベッドフォード・スタイベサント地区の人々にとって安全はより身近なものになった。 BSVACは救急医療サービスに加え、あらゆる年齢の地域住民に対して、子どもたちへの応急処置や心肺蘇生の実施方法、EMTトレーニングなど、救急隊が到着するまでの応急処置を行う初期対応者のトレーニングを提供している。これまでに2000人以上の地元住民が受講し、数百人がプロのEMT、看護師、救急救命士、及び医師になった。

アントワーヌ・ロビンソンBSVAC司令官は言う。彼は組織を立ち上げたロッキーの息子だ。
「BSVACは人命救助を主目的としてスタートしました。しかし私たちは、どこにも逃げ場がなく何のコネクションも持たない生活保護を受けているような人々に、変化をもたらす機会を提供したいと思った。 BSVACは今や、人生を変えキャリアをスタートさせる組織になっています」

2022.01更新(文/ジェイミー・ウェーバー)