投稿リポート 墓地区画を示す
番号表示柱の洗浄作業

墓地区画を示す番号表示柱の洗浄作業

昭和から平成、令和へと時代が移り変わり、家族形態や生活スタイルが変化した。その中で日本の墓文化も戸外にある外墓から納骨堂へとスタイルが変わってきた。だが先祖代々受け継がれてきた外墓を大切に守っている人も多くいる。

私たち枕崎ライオンズクラブ(蒲地勇作会長/35人)が活動の中心としている枕崎市でも外墓文化が残っており、お盆や年末年始には多くの人が枕崎市営墓地を訪れる。しかし墓地内は広く、先祖代々の墓までの道順が分かりにくいという声があった。そこで当クラブでは2002年から03年にかけて社会奉仕事業として、墓地内の通路に区画を示す番号表示柱を合計35基設置した。「記憶があいまいになっても、墓所に近い表示柱の数字さえ覚えておけば迷わずに済む」と、市民の方々からは大好評だった。

しかし、年月の経過と共に表示柱の汚れが目立つようになってきた。そこで枕崎ライオンズクラブでは8月7日、お盆に訪れる方々が暑い最中に迷うことなくお墓参りが出来るよう、番号表示柱の洗浄作業を実施。早朝7時に集合し、会員1人につき1基をブラシや洗剤を使って手作業で磨き上げた。経年による汚れを落としながら、設置に関わった先輩たちの思い出話にも花が咲いた。クラブが過去に手掛けた事業が今もなお姿を成し、人々の役に立っていることを改めて感じさせる清掃事業となった。

コロナ禍で、例年と比べ他県からの墓参者は少ないものの、来年、再来年とこれから先のお盆や年末年始に足を運ぶ人の喜ぶ姿を思うと、作業で流れる汗も心地よく感じた。

2021.09更新(幹事/松野下晃司)