国際財団介護施設で働く
医療従事者を支援

介護施設で働く医療従事者を支援

世界各地のライオンズクラブは、このコロナ禍を乗りるために地域社会で努力を続けている。カナダ・オンタリオ州南部のライオンズもその一つ。A-3地区ではライオンズクラブ国際財団(LCIF)から緊急援助交付金1万ドルを受けて、44カ所の介護施設で働く最前線の医療従事者を支援した。

オンタリオ州の医療現場では個人用保護具だけでなく人手も不足し、医療従事者は限界を超えて働き続けていた。患者をケアする彼ら自身が、助けを必要としている状況だった。そこでライオンズが立ち上がったのだ。

「町にはロックダウンが敷かれていましたが、私たちは介護施設の支援に乗り出すことを決めました」と、スーザン・テイラー地区ガバナー。彼女の地元の施設では、既にコロナで数人の入所者が亡くなっていた。地区内のライオンズクラブに参加を呼びかけると、42クラブ、800人以上のメンバーが手を挙げた。各クラブが1~2カ所の地元施設を担当し、再利用可能なマスクや、非接触型体温計、長時間働く医療スタッフのための食事や軽食、コーヒーなどを提供した。またあるメンバーの孫娘は、「あなたは私たちのヒーローです」「あなたがいてくれることに感謝します」などと書いたカードを作成した。 ライオンズによる支援を受けた医療従事者は、2500人以上に上った。

交付金の一部は病院のコロナ救援プログラムにも提供され、パンデミックに対処するためのスタッフの訓練などに活用された。このスタッフが介護施設に派遣されることもある。

これらの取り組みにより、医療従事者は体力面と精神面の両方を回復することが出来た。多くの施設からライオンズに感謝の言葉が寄せられた。交付金を使い切った後も、支援は続けられている。
「私はA-3地区のライオンズを非常に誇りに思っています。各クラブが工夫を凝らし、感染を防止しながら地域社会に奉仕しています」
とテイラー地区ガバナー。

LCIFはコロナ禍中での奉仕活動に対し、世界各地で350件以上、合計520万ドル以上の交付金を拠出。 ライオンズクラブと協力し、医療用防具の提供や、食料支援、施設で暮らす高齢者と家族が連絡を取り合うためのITの活用など、さまざまな取り組みを行っている。

2021.06更新(文/ジェイミー・ウェーバー)