投稿リポート コロナ禍で困窮する学生に
食料支援活動

コロナ禍で困窮する学生に食料支援活動

札幌中央ライオンズクラブ(三浦正之会長/20人)は昨年度から続くコロナ禍の中で、例会を制限し、予定していた奉仕活動も多くが中止を余儀なくされて、クラブとしては半ば活動休止状態だった。メディアでは観光業や旅客事業、飲食店等の困窮が取り上げられ、国会でも議論が続く。そんなある日、クラブ・メンバーの一人が北海道新聞に「コロナで困窮『食べ物一番助かる』学生支援第1弾 北大で配布開始」という小さな記事を見つけた。当クラブでも何か出来ることがあるのではないかと思い、配布の現場を視察し、またこの取り組みを主宰した「ほっかいどう若者応援プロジェクト」の事務局に伺い話を聞いた。アルバイトで学費を賄っている一人暮らしの学生は大勢おり、コロナ禍で働く場が失われ大幅な収入減に遭い学業の継続を断念せざるを得ないケースがある他、オンライン授業で友人と接触する機会が減り、孤立感を深める学生が増えているという。第1弾支援の際の学生の反応では、「食べ物の支援が一番助かる」との声が最も多く、中でも米の需要が一番高かったそうだ。

早速クラブの理事会に諮って食料支援事業実施の是非を問い、満場一致で可決。三浦会長の地元・蘭越町の特別栽培米ななつぼし2kg入りを180袋贈呈することとなった。

後日プロジェクト事務局から、札幌市内にある天使大学(田畑邦治学長)で4月25日に学生支援を実施するという連絡があった。これに先立ち、大学側から贈呈式を行いたいという申し出があり、4月23日に実施することになった。札幌中央ライオンズクラブからは三浦会長を始め8人が、天使大学からは田畑学長と学生4人を含む8人が出席した。式はプロジェクト事務局の坪田伸一さんの司会で始まり、支援物資の米2kgが田畑学長及び看護学科3年の山田栞名さんへ手渡された。最後に田畑学長から感謝状の贈呈とお礼の言葉を頂いた。

支援当日の25日は晴れ。13時開始予定だったが、時間前から学生の行列が出来たため少し早めに開始された。当クラブからの米の他、牛乳、レトルト食品、缶詰等さまざまな支援物資がテーブルに並び、学生たちは大きな袋やリュックに欲しいものを詰めてうれしそうに持ち帰った。

医療崩壊の危機が叫ばれている。そうした中で、貴重な医療従事者を育ててくれている天使大学との縁を大切にし、今後もいろいろな場面で支援や協力が出来たらと思う。この縁を結んでくれたほっかいどう若者応援プロジェクトの皆様、そして天使大学の皆様に感謝の言葉を申し上げたい。ありがとうございました。
 
2021.05更新(マーケティング・コミュニケーション委員長/藤田洋一)