国際財団ライオンズクエストで
コロナ禍のストレスに対処

ライオンズクエストでコロナ禍のストレスに対処

新型コロナウイルスは、子どもたちの心にも深刻な影響を及ぼしている。生活の制限、病気の症状、大切な人を失った喪失感など、大きな不安や恐怖といったストレスにさらされているのだ。これまでに経験したことのない状況の中で、子どもたちには新しい支援が必要だ。それに応えるのが、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)の青少年育成プログラム「ライオンズクエスト(LQ)」である。

LQは心理社会的学習を基盤とし、幼稚園児から高校生までを対象としたカリキュラムがある。彼らはLQで、感情の理解とコントロール、目標設定と計画的な実行、他者への共感や前向きな関係の構築、責任ある決断や行動を学ぶ。習得したスキルは、日常生活の変化や社会生活からの孤立、ウイルスに感染した友人や家族と向き合う際など、あらゆる場面で感情をコントロールするのに役立っている。

アルゼンチン北部と中部のライオンズは、学校の休校中もプログラムを継続出来る仕組みを確立した。地元のLQ認定講師と協力し、授業のオンライン化を進める一方、教師のためのソーシャル・メディア・グループを作り、資料の共有やモチベーションの向上、コミュニケーションが円滑に進められる場を提供した。インターネット環境のない家庭には、ライオンズ・メンバーが教材を印刷して配布した。

子どもはストレスから、乱暴な行動や危険な判断をすることがあるが、LQの「家族と取り組むワークシート」は、彼らを正しい方向へ導くことが出来る。子どもたちは自らの感情を把握し、状況に応じて的確に自分の意思を伝えるスキルを学ぶ。ワークシートを完成させることで、家庭内で起こる現実に対処する能力を身に着けていく。

コルドバ国立大学の教授で、LQ認定講師向けのトレーニングを担当する、ライオンズ会員のリチャード・ランツァは言う。
「私たちはLQを通して、オンラインで各家庭を訪問し、生徒やその家族と交流しています。LQは共感と社会的スキルの育成を通じて、この非日常的で複雑な状況に対処する方法を提供しています」

昼も夜も家族だけで過ごし、社会とのつながりが失われそうに感じられる中でも、ストレスに対処する方法を習得した子どもたちは健康的に過ごしている。
「LQは私たちに、人を尊敬し、理解し、耳を傾けることで人間関係を改善し、他の人と共に生きることを教えてくれました」
と、小学6年生のカミラさん。

世界中の子どもたちが、コロナの影響を受けている。厳しい時代の中で、LQは子どもたちが環境に順応し精神的に強くなる手助けをしている。

2021.04更新(文/ジェイミー・ウェーバー)