投稿リポート コロナに負けない!
駅前で除菌シート配布

コロナに負けない! 駅前で除菌シート配布

直方ライオンズクラブ(清水正嗣会長/58人)は、コロナ禍においてライオンズクラブが地域のために何が出来るかを模索し、討議を重ねてきた。これまでも市内清掃や児童養護施設慰問などの地域貢献活動に取り組んではいたが、コロナという大きな障害に対してはいまだ解決策が見いだせず、行動を自粛しつつワクチン接種を待つよりすべがないようにも感じられた。それでも討議の結果、地域に夢と希望を与えるのがライオンズであるという基本に立ち返り、「コロナに負けない地域のために!」をスローガンに掲げ、JR直方駅前で除菌シートを無料配布することを決定したのである。

9月15日早朝、通勤ラッシュが始まる前に、そろいの直方ライオンズクラブ・ジャンパーを着こんだ会員23人が集結した。直方駅前には、直方市出身で大相撲の友綱部屋に所属していた元大関・魁皇の銅像が建立されている。その魁皇が見守る駅前広場に、段ボールで作った畳サイズの看板を設置。マスク、手袋はもちろんのこと、フェイスガードやアルコール消毒を徹底し、更に手袋をしていても手渡しを嫌う方のために手提げかご等も用意して、ソーシャルディスタンスに留意しながら配布を開始!

直方市は福岡市と北九州市の中間都市として再開発が進められており駅利用者も多いが、果たしてその中の何人が除菌シートを受け取ってくれるのかは未知数だ。ポケットティッシュ広告のように避けられるかもしれないという不安は否めない。ところがいざ始めてみると、そのような心配は一瞬で吹き飛んだ。サラリーマンや高校生などが、避けるどころか積極的に受け取ってくれるではないか! しかも「お疲れさまです」「ありがとうございます」と声もかけてくれる。除菌シートに添付した「コロナに負けない」というワードを反復してくれる人もいた。ライオンズの地域を応援する気持ちと、自分も他人も感染させないという住民の気持ちが一つになった瞬間だと、心からうれしく思った。

800個の除菌シートは、1時間もかからずあっと言う間になくなった。新聞各社に取り上げられたので、図らずも直方ライオンズクラブのPRにもなった。何よりも、地域住民の明るい未来のために活動出来たことに、大きな喜びを感じた地域貢献事業であった。
 
2021.04更新(第五委員会<社会貢献活動・GST「献眼・献血・献腎・糖尿病教育」・FWT・クエスト・YCE・青少年育成>委員長/松村英樹)