投稿リポート 市民・県民に呼び掛け
中古眼鏡を収集

市民・県民に呼び掛け 中古眼鏡を収集

2020年1月、337-C地区(佐賀県、長崎県)から地区内各クラブへの協力要請として、332-C地区(宮城県)の木川田明弘地区ガバナー(当時)が発信した「中古眼鏡収集ご協力のお願い」という書面が届いた。ライオンズクラブは世界規模で「ライオンズ眼鏡リサイクル・プログラム」を実施。中古眼鏡を収集、リサイクルし、眼鏡を必要としている低所得国の人たちに提供している。17年に中古眼鏡リサイクル・センターを開設した332-C地区では更に、障害者就労支援事業所に眼鏡のリサイクル作業を依頼することで、就労継続支援も行っている。長崎中央ライオンズクラブ(井手裕会長/33人)では早速、会員各自による収集を呼び掛けた。が、新型コロナウイルスの影響で活動が阻まれ、成果はゼロに終わってしまった。

その後、コロナは地方にまでまん延し、クラブでは例会も理事会も委員会も中止となり、新規事業はおろか継続事業も実施出来ない状態が続いた。しかし次第に、「私たちライオンズ・メンバーが萎縮していては何も進まない。何が出来るか、どうやったら出来るかを考えなくては」という気持ちが湧き上がってきた。

中古眼鏡についても、それまではメンバー個人とその周辺で集めていたが、長崎中央ライオンズクラブとしてより多くの人たちに呼び掛けることにした。大勢の人に知ってもらい協力を得るにはどうすれば良いかを話し合い、メディアを活用するのが効果的だという結論を得た。

そこで組み立て式の収集箱を考案し作成。長崎県に申請し特別に許可を得て、10月中旬から12月中旬までの2カ月間、県庁1階ロビーに設置させてもらった。これが地元新聞に掲載されると早速反響があり、長崎市を始め、佐世保市、諫早市、雲仙市などの市民から中古眼鏡が郵送されてくるようになった。

中には眼鏡と一緒に手紙が同封されていることもあった。「私は市の医師会の副会長で、長崎アイバンクの委員をしています。今後とも立派な活動を続けてください」とか、「ライオンズクラブがこんな立派な活動をしていることを知りませんでした。今後もがんばってください」など。私は中古眼鏡収集活動が、ライオンズクラブのPRにもつながったと思っている。

昨年12月から今年2月までは、長崎市役所の1階ロビーに中古眼鏡の収集箱を設置した。そしてこの度、10月中旬から2月中旬までの収集分として454個を、332-C地区の中古眼鏡リサイクル・センターへ発送することが出来たのである。

先日は当クラブの姉妹クラブである台湾の台北古亭ライオンズクラブにも、協力を呼び掛けた。今後は継続事業として、長期的に収集に努めたいと思っている。
 
2021.03更新(会員委員長/古賀正徳)