投稿リポート "伊勢音頭学習会"で
伝統文化を体験

“伊勢音頭学習会”で 伝統文化を体験

伊勢ライオンズクラブ(村田典子会長/85人)は、以前から地域への奉仕活動の一環として次世代を担う子どもたちの育成に取り組んでいる。本年度は、この地域に古くから伝わり伊勢市の選択無形民俗文化財に指定されている「伊勢音頭」の啓発と後継者育成に寄与するため、伊勢音頭発展会の協力を得て、市内の小学生とその保護者を対象に「伊勢音頭学習会」を開催した。

現在、伊勢音頭の次世代への継承は急務となっている。そのために当クラブでは、次代を担う小学生にこの伝統民謡を学び、実際に踊り、お囃子(はやし)に使われる楽器に触れて演奏等を体験するきっかけを作り、継承と後継者育成につなげたいと考えた次第である。

伊勢音頭学習会は天皇誕生日の振替休日となった2月24日(月)、伊勢商工会議所で開催、児童60人が参加した。プログラム最初の伊勢音頭歴史講座は、この伝統文化についての座学。続く体験学習では伊勢音頭発展会の指導の下、子どもたちが踊り、囃子、三味線、太鼓、鉦(かね)の教室をオリエンテーリング形式で順次回りながら学習した。最後に全員で伊勢音頭「さわぎ」を披露した。中には伊勢音頭を踊った経験のある子もいたが、三味線、太鼓、鉦といった楽器に触れるのは初めてで、皆、目を輝かせて取り組んでいたのが印象的だった。

伝統文化と、その後継者育成につながる期待を抱かせてくれる奉仕事業となった。

2020.03更新(出席委員長/長谷川多紀)