トピックス 第3回オセアル・レオ
フォーラム参加報告

第3回オセアル・レオフォーラム 参加報告

2020年1月2日〜5日、カンボジア・シェムリアップで第3回オセアル・レオフォーラムが開催され、335複合地区からはレオ8人と、335-B地区(大阪府・和歌山県)の稲田勝利レオ委員長と中田勝利委員、土畑純子委員、335複合地区レオ委員長を務める私のライオンズ・メンバー4人が参加した。日本からは334-E地区(長野県)でYCE、レオ、ライオンズクエストの各委員会を統括する横山篤司地区YLQコーディネーターと高校生レオ3人、330-A地区(東京都)の和田真規子さんも参加され、合わせて17人がチーム・ジャパンとして現地に赴いた。

昨年1月にマレーシア・クアラルンプールで開催された第2回オセアル・レオフォーラムを視察し、アジアのレオたちが世界規模で自分たちの活動を考え意見を交換していることに驚き、次は必ずレオと一緒に参加したいと考えた。昨年夏頃から具体化してきた第3回フォーラム参加を335-B地区レオ協議会やレオ335複合協議会で提案したところ10人ほどが手を上げてくれ、参加に向け準備を進め、元日にカンボジアへ向けて出発した。

レオフォーラム第1日目は、第5会則地域(オセアル)のK. ナガラトナム国際理事のあいさつに始まり、国際本部ヤング・ライオン及びレオ課のメリッサ・ナデューさんから最新情報の報告があった。今年度レオ-ライオン国際理事会リエゾンを務めるマレーシアのポッター・カ・カイ・フォンさんと彼のチームが、カンボジアのレオたちをリードしていた。参加者は、レオが香港52人、マレーシア17人、カンボジア16人、日本11人、タイ2人、ドイツ1人の99人、ライオンズ・メンバーは28人。開会セレモニーでは自己紹介やゲームが行われ和やかな雰囲気だった。夜の歓迎式典でも交流を深め、フラッグ・セレモニーで日本の国旗を持つレオの誇らしげな表情が印象的だった。

翌2日目は世界遺産アンコールワットの見学ツアー、3日目はライオンズによる奉仕事業見学やスペシャルオリンピックス(SO)との交流が行われた。奉仕事業見学では現地の学校を訪問。日本の寄付で建てられたその学校で、レオたちは公用語のクメール語の他に英語を理解する生徒たちと交流した。中高生の生徒たちは素朴できれいな瞳をしていた。中には裸足の子もおり、華奢な体型をしているのが気になったが、それでも学校に通い学べるのは恵まれた家庭の子たちだけなのかもしれない。

3日目の午後には、運動場で現地のSOの活動に参加した。知的障がいのあるアスリートたちと綱引きをしたり、サッカーをしたりして一緒に汗を流し、勝敗に一喜一憂した。夜の異文化交流会に、日本のレオたちは浴衣を着て華やかに登場。小さな団扇に文字を書く書道体験は予想以上に人気があり、用意した100枚の団扇は全てオリジナリティーあふれるお土産として参加者の手に渡った。最終日を前に行われたフェアウェル・パーティーでは日本のレオの活動報告を行い、こちらも好評だった。歌ったり、踊ったりと表現力豊かに発表する他国のパフォーマンスも参考になり、日本のレオは「次はもっと作戦を練って臨みたい」と刺激を受けた様子だった。

最終日4日目は、今後のレオフォーラムについての意見交換と反省会を兼ねたワークショップがあった。初めて参加した日本のレオたちにとって、今回のフォーラムは多くの感動と驚き、学びが得られたに違いない。情報社会の大きな渦の中に巻き込まれている都会の若者たちが、カンボジアでの素朴な日常をどうとらえたのかは興味深いところだ。この4日間でそれぞれが思い描いている「幸せの形」が変化したのではないかと感じている。そして今後、彼らには世界のレオたちをつなぐ大使の役割を担うと共に、社会に貢献出来る生き方をしてくれるものと期待している。

来年の開催予定地は日本から直行便のあるベトナム。ぜひ多くのレオたちに、まだ見ぬ新しい世界へ飛び込んでもらいたい。英語が理解出来るに越したことはないが、とにかく冒険心とチャレンジ精神を持ったレオに参加してもらいたい。そして更に重要なのは、側で見守る私たちライオンズの熱心なサポートである。彼らの勇気を後押ししてあげたい。

▼ハイライトビデオ(オセアル・レオフォーラムFacebookページから)

【今回参加したレオと所属クラブ】
■335-B地区
大阪志学台レオクラブ:稲尾拓慎、前田絢子
枚方レオクラブ:福井ほのか、岡本奈々、藤井 駿
八尾レオクラブ:乾 靖英
和歌山レオクラブ:田尾日奈子
■335-C地区
京都西レオクラブ:永井志保
■334-E地区
長野日大学園レオクラブ:丸山夢妃、岡田美穂子
丸子レオクラブ:松本 凛

(335複合地区レオ委員長/森範子<南大阪みささぎライオンズクラブ>)


●参加者リポート:オセアル・レオフォーラムで得た貴重な経験


京都西レオクラブ幹事/永井志保

私はこの4日間の活動を通して、レオクラブの組織や海外のレオクラブの活動について知ると共に、私たちにとっての「当たり前」が当たり前に出来ることのすばらしさを、さまざまな場面で感じ考えることが出来ました。

このフォーラムでは、海外のレオクラブ・メンバーとのグループワークやディスカッション、ブレーンストーミング(新たなアイデアの創出)が、とても貴重な経験となりました。その中でも、仲良くなった海外のレオと自クラブで悩んでいる課題を共有出来たことは、私にとって有意義な時間となりました。

「メンバー全員で積極的に活動出来るクラブにするためにどうするか」等、今までの私たちが気付かなかった視点や新たな考え、アドバイスをもらい、自クラブ及び日本のレオクラブをもっと社会全体に貢献出来る大きな組織に発展させていきたい、と思うきっかけを頂きました。それに加えて、海外のレオの奉仕活動に対する意識の高さにとても驚かされました。私たちもそんな姿を見習っていきたいと強く思いました。

他にも、アンコールワット見学やカンボジアの学校訪問、スペシャルオリンピックスとのスポーツ体験、文化交流など、毎日がとても充実した楽しい時間でした。その中で私が特に印象に残っていることは、学校訪問やスポーツ体験、また街で出会った子どもたちの愛らしさとその純粋さです。学校で出会った子どもたちは、「大切な靴を履いて道路を歩くなんて・・」という思いから登下校は裸足であったり、街で出会った子どもたちは、工事現場でヘルメットをかぶって足場を組み立てていたりした。日本では、子どもは学校に行くことが「当たり前」です。しかし、現地の子どもたちにとっては決してそうではなく、「生きていくために一生懸命」であることが伝わってきました。

このようなたくさんの貴重な経験をさせて頂き、今後多くのレオ・メンバーとここで感じたこと、フォーラムで話し合ってきたことを共有したいと思っています。335複合地区、日本のレオクラブが一つになって、子どもたちや障がいのある方々、高齢者など全ての人が生きやすい国、世界になるために、少しでも貢献する活動をしていきたいです。

オセアル・レオフォーラム参加に当たり、たくさんの方々にご支援して頂きました。本当に感謝しております。ここでの経験を生かし、今後レオ活動をより良いものにするため、また自身も成長出来るようがんばってまいります。

2020.01更新