投稿リポート カンボジアの孤児院へ
食料支援

カンボジアの孤児院へ食料支援

福井イースト ライオンズクラブ(106人)は3年前の2016年、クラブ結成5周年記念事業として、カンボジア王国プノンペン市内の小学校で図書室及びトイレの改装事業を実施した。私たちはこの事業の前から何度もカンボジアを訪れており、子どもたちの貧困の現状に触れるにつれ、何とか新しい支援を行えないかという思いで長い間話し合いを続けてきた。

そして今期、再び小学校2校を視察するために11月24日~28日の日程でクラブ会員9人がカンボジアを訪問。その際にこれまでのネットワークを生かし、ライオンズクラブ国際協会が掲げている五つのグローバル重点分野の一つである食糧支援にスポットを当て、下記の二つの孤児院それぞれに、油、しょうゆ、ソース、ケチャップなどの調味料やラーメンなどの麺類等、約3カ月分の食料支援を行った。

フューチャー・ライト・オーガニゼーション孤児院
人数:65人
年齢:6歳~20歳 (10歳~13歳が多い)
食事は1日3食。主に住み込みスタッフが食事を作り、子どもたちはその手伝いや、配膳などを行う。村長の要請で入所する子が多く、年々受け入れ人数が増えている

ホーム・オブ・ホープ孤児院
人数:20人 
年齢:8歳~20歳
食事は1日3食。主食はあるが、おかずは1品のみ。子どもたちは、午前中は勉強や食料の買い出し、食事支度の手伝いなどを行う。中には学校へ行く子もいる

カンボジアの都市部は急速な経済発展が進む中、農村部では経済格差から貧困が進行、多くの人が苦しんでいる。貧困の波は子どもたちにまで押し寄せ、劣悪な環境で生活せざるを得ない状態にある。その現状を踏まえリサーチを重ねて、私たちは孤児院に対し食料奉仕をすることにしたのだ。カンボジアの孤児院には片親または両親を亡くした子や、親が出稼ぎに出てしまうため面倒を見てもらえない子、中には十分な栄養が取れず体が年相応の成長をしていない子もいる。村からの要請で孤児院に入所することも多いようだ。

今回私たちは、二つの孤児院に食料を届けた。院長は、「たくさんの食料を持ってきて頂き、本当にありがとう。感謝します」というお礼の言葉をくださった。何より子どもたちのうれしそうな笑顔が心に響いた。

2019.12更新(会長/岡山宇太郎)