投稿リポート 養護学校へ
職業訓練機材を寄贈

養護学校へ 職業訓練機材を寄贈

草津ライオンズクラブ(吉武昭隆会長/121人)、瀬田ライオンズクラブ(吉岡修一会長/24人)は昨年度から合同で、滋賀県立草津養護学校への支援を実施している。同校は知的障がい児及び肢体不自由児のための特別支援学校で、2クラブの活動エリアである草津市と大津市南部を校区としている。私たちは草津養護学校後援会を立ち上げ、障がいのある子どもたちへの支援について考える機会を設け、私たちに出来ることについて検討を進めてきた。

数ある支援課題の中で早急に対処したい案件として、卒業生の就労問題がある。雇用先が見つからないことは度々メディアにも取り上げられており、在学中に就労のために何が出来るかを見つけることが必要である。養護学校高等部では作業学習という授業があり、さまざまな職種を体験し自分に合った職を探すのだが、そのための機材をそろえるには限界があると、学校側から説明を受けた。

こういった状況で、両クラブが出来ることを検討した結果、今年度の事業として職業訓練機材の寄贈を決定した。限りある事業予算の中での必要機材の選定は、担当委員を悩ませた。そこに、国際協会で今年度から「クラブ・シェアリング・プログラム」が実施されるという朗報が入った。クラブが1会計年度内に5000ドル以上をLCIFに寄付すると、その15%を交付金として申請出来るというものだ。このプログラムを利用し、小型耕運機2台、丸ノコ1台、ディスクサンダー3台、クランプ8個、作業台3台、手織り機3台といった、必要機材の全てを購入することが出来た。

3月22日の草津養護学校終業式当日、寄贈式を開催した。校長室で目録を贈呈し、体育館で寄贈品のお披露目を行った。お披露目では教頭から寄贈品の紹介があり、子どもたちから歓声が上がった。生徒会長からは「今の小学生が高校生になった時にも使えるよう、大切にします」と感謝の言葉があった。4月からの作業学習が充実し、在校生の職の選択肢が増えることを切に願う。次年度は一緒にワークショップが出来れば・・とメンバーがつぶやいた。支援の幅が一つ膨らんだ。
 
2019.04更新(草津ライオンズクラブ幹事/太田賢司)