ニュースラスベガス国際大会
6月30日ハイライト

ラスベガス国際大会 6月30日ハイライト

●インターナショナル・パレード

ライオンズクラブ国際大会の開幕を飾る恒例のインターナショナル・パレードは、30日午前8時半にスタートした。ラスベガスでは6月に入ってからたびたび高温注意報が発せられ、国際大会を翌週に控えた21日には摂氏45度を超える猛暑に見舞われていた。幸いなことに今朝の天気予報では午前中の気温は40度以下。開始時刻の気温は30度ほどで空気がカラリと乾いているので不快感は少ない。とはいえ、朝から強烈な日差しが照りつける中での行進となった。真夏のラスベガスでの大会開催とあって、国際理事会ではインターナショナル・パレードを屋内で実施する案も検討されたが、開始時間を通常より早め、パレード・コースを約1kmに短縮して屋外で行うことに決定。コース上に冷却ミストを設置するなど、暑さ対策がなされていた。

パレードが行われたのは、今大会の本部ホテルMGMグランドを始め巨大ホテルが建ち並ぶストリップ地区の北に位置するダウンタウン。ラスベガスの街が誕生したのはこのダウンタウンで、市役所や週末は24時間営業となる婚姻許可局などの行政機関はこの地区にある。古き良きラスベガスの雰囲気を今も残すダウンタウンの中心街、フリーモントストリートはアーケードの天井が巨大スクリーンで覆われ、新たな名所として人気を集めている。このフリーモント・ストリートを横切る約1kmの直線コースを、世界各国のライオンズが行進した。

取材の最中、偶然パレードに出くわした市民からこんな質問をされた。 「これは移民問題と何か関係があるの?」 折しもアメリカでは不法移民の親子を引き離すトランプ大統領の移民政策に強い反発が巻き起こっている。メキシコを始めとする南米に中東、アフリカ、アジアなど世界各国の民族衣装をまとった人々が行進しているのを見て、トランプ政権の不寛容な移民政策に対する抗議のパレードと勘違いしたらしい。人種も肌の色も多種多様な人々が笑顔で手を振り声援を送り合う平和なパレードから、不寛容とは正反対のメッセージを感じ取ったのだろう。

日本の隊列は全体のほぼ真ん中の79番目にスタートし、「JAPAN」の横断幕を先頭に法被に手ぬぐいのユニフォームで登場した。法被にはラスベガスをモチーフにした絵柄と共に、桜の花びらが描かれている。2018~20年国際理事に立候補している安澤莊一元地区ガバナー夫妻に続く一団は支援プラカードを掲げて力強く行進した。各複合地区ごとに隊列を組んだ日本のメンバーたちは、猛暑にもめげることなく、明るい笑顔で手を振り沿道の声援に応えていた。

パレードを終えた日本のメンバーに感想を聞いた。コースに戻って他国のパレードを見ていた堀政美さん(茨城県・岩瀬ライオンズクラブ)は、釜山、福岡、ハワイに続いて今回が4回目の国際大会。「音楽を流したり歌を歌いながら歩いたりしている外国のパレードは見ていて楽しい。日本ももっと楽しく元気に歩けて、日本のPRにもなるような工夫が必要」と話していた。ホテルへ戻るシャトルバスを待っていた八木沢健一さん(青森中央ライオンズクラブ)は仲間8人で参加。「MGMからパレード出発地点に向かうシャトルバスの列に並んだものの全然進まず、出発地点に着いた時には日本はスタートした後で、急いで追いかけましたが間に合いませんでした」と残念そうな表情で話してくれた。パレード・コースが大会会場やオフィシャル・ホテルから離れているため往復のシャトルバスが用意されたが、混雑のために八木沢さんのように自国のパレードに間に合わなかった人も少なくなかったようだ。

「死者の日」の祭の扮装で行進したメキシコ
411複合地区のケニア、セイシェル、エチオピア、タンザニア、ウガンダ

●ビジネス・セッション(国際理事候補者の演説会)

午後2時から2018~20年国際理事候補者が選挙演説を行うビジネス・セッションが開かれた。各立候補者は1人につき2分間の時間が与えられ、応援者と候補者本人による演説が行われる。制限時間30秒前になると後方に着席しているタイムキーパーが立ち上がり、15秒前には候補者の両脇に立ってスピーチを静止するというルールだ。会場では、自国の候補者を応援しようという一団や、投票に備えてメモを取りながら熱心に候補者の声に耳を傾ける人の姿もあった。

会則地域5(東洋・東南アジア〈OSEAL〉)は定員3人に対して日本、韓国、台湾から立候補している。日本の候補者、安澤莊一候補者(元332-D地区ガバナー/福島県・白河小峰ライオンズクラブ)。応援演説は山田實紘元国際会長が行い、東日本大震災の被災地である福島から立候補した安澤候補者は、助けを必要とする人が何を求めているかをよく知っている、と候補者を紹介。安澤候補者の演説は途中で時間切れとなったが、タイムキーパーに挟まれながら熱心に支援を訴える姿に会場から声援が上がった。

国際理事選挙と国際会則及び付則改正案の賛否を問う代議員投票は、7月1日13〜17時、2日9時半〜17時、3日7時半〜10時半に行われる。

●インターナショナル・ショー

午後7時、MGMグランド・ガーデン・アリーナで開幕したインターナショナル・ショーは、シルク・ドリームによる「ジャングル・ファンタジー」が上演された。2007年の初演以来、北米170以上の都市で2000回余り上演され、350万人の観客を集めている演目だ。ダイナミックなアクロバットと音楽で幻想的なジャングルの世界を描き出す迫力のステージで、アリーナを埋めた世界のライオンズを魅了した。

2018.07更新(取材・写真/河村智子、井原一樹)

▼ライオンズクラブ国際協会公式Youtubeチャンネル 「Las Vegas Highlights 2: Parade of Nations」から