投稿リポート 障害者福祉施設で
姿勢と生活習慣の講習

障害者福祉施設で 姿勢と生活習慣の講習

8月10日、与野新都心ライオンズ(橋本裕一郎会長/28人)は障害(精神障害、知的障害、自閉症など)をお持ちの方を対象に、「姿勢と生活習慣のお話~健康はきれいな姿勢から作られる~」と題し、講習会を行った。メンバーが経営している障害者福祉施設(就労継続支援施設)で開催し、初めての試みであったが30人ほどに受講して頂いた。

講習会では初めに座学を行った。人間の背骨はS字のカーブを描いているのが理想だが、姿勢の悪い人はこのカーブが崩れてしまっている。それが肩こりや腰痛、しびれなどのさまざまな体の不調の原因になっていると学んだ。モデルを使って正しい姿勢の見本を示し、どのような姿勢で体が傾いてしまうのかなどが解説され、実際に一人ひとり体験してもらった。また、姿勢に関連して自律神経についても学んだ。メディアを通じて一度は耳にしたこともある交感神経、副交感神経について改めて教わり、自律神経と大きく関わっているのが首である、ということが分かった。

普段この施設に通われている方は、座り仕事で細かな作業が多く、そのため、肩こりや腰痛などに悩む方が多い。そこで、座って作業をする時の姿勢について、三つのポイントを学んだ。①体を起こす②足を閉じる③両足を地面につける、である。

このように、すぐに実践が出来て、変化が分かりやすい講義であったため、参加者は興味深そうに聞き入り、終始和やかな雰囲気であった。施設長によれば、施設を利用している方々が今回のように積極的に質問や発言をするのは珍しいことであり、自分の体の痛むところや不自由な面を癒やしたいという思いが強いのではないかと話され、「次回もぜひお願いしたい」とのことであった。

2019.09更新(幹事/髙橋千尋)